いまは金融庁となった「金融監督庁」。その生い立ち(きわめて政治的)を語れば、すなわち日本の金融ビッグバンを語ることになる。本書では長銀、日債銀破綻に果たした同庁の役割などを検証することで、日本の金融行政にとって、同庁発足がひとつの節目になったとしている。 特に出身母体、大蔵省(現財務省)との確執は、いろんな問題の背景になっており、貴重な情報だと思う。 筆者の金融再生研究会は、一線の金融ジャーナリストたちの集団らしい。匿名で書いているが、今般の金融問題についてどう考えているのか、ぜひ続編「金融庁」を出してほしい。
この本は、現在は金融庁として、金融再生委員会とともに再編された、金融監督庁の設立の経緯と、その最初の一年間の活動について、複数のジャーナリストが執筆した記事を集めたものです。1997年11月の第2次金融危機の後、金融界の再編にいよいよ日本は乗り出していくわけですが、その課程で生じた、長銀、日債銀の破綻と国有化、地銀・第二地銀の淘汰など、1998年から1999年にかけての金融界の激動の様子が、舞台裏の事情も交えて描かれています。 新聞を読んでいるだけでは分からない裏話が書かれていますので、関心のある方には面白いのではないかと思います。